
真田丸25話ネタバレ・あらすじ
豊臣秀吉は遂に天下統一を成し遂げた。そんな中、利休は北条に武器を売ったことが原因で秀吉の怒りを買う。
さらに、利休は大徳寺に自身の木像を作らせ、飾らせていたことで、秀吉に切腹を命じられる。権力を手中に収めた秀吉であったが、嫡男の鶴松が病に伏せてしまう。
世間では切腹した千利休の呪いではないかと噂されていた。
徳川家康と昌幸は、豊臣の跡継ぎがいなくなることで、秀吉一代で終わる可能性が高くなったと考えていた。秀吉は、鶴松が病に伏せる中、茶々とともに付きっきりで看病する。
だが、両親に見守られながら、鶴松はあまりにも早い生涯を終える。茶々は、「私の大切な人たちは、皆死んでしまう。」とつぶやく。呆然とした茶々は、寧に抱きしめられ、堰を切ったように声をあげて泣く。
感想
真田丸25話『別離』では、二人の別れがありましたね。一人は千利休(桂文枝)。もう一人は秀吉(小日向文世)の嫡男鶴松です。
この世との別離の日を迎えた二人にスポットを当ててみたいと思います。千利休は、織田信長、豊臣秀吉という天下人に仕え、茶道千家流の始祖となった茶聖と呼ばれ、現在に伝わる茶道を生み出した人物です。
利休の茶の湯は、無駄なものを一切省いたもので、茶の湯に使われる道具もそれまでもてはやされていた中国の茶器などではなく、国産の道具を使い、自分でデザインしたものも職人に積極的に作らせていました。
また、利休の追い求めた美は、「侘び」と呼ばれ、豪華絢爛で誰もが綺麗と感じるものではありません。「侘び」を美しいと感じるには、美を認識するための知識とそこから想像力を膨らませる文化的な感性が必要でした。
表千家のウェブサイト『利休のことば~「わび」の思想』の中で、侘びとは「直接目に見る美しさではなく、その風情のなかに美的な境地や、心の充足を探求しようとする精神をもって見ることのできる美しさ、すなわち「目」ではなく、「心」で見る美しさが利休の「わび」であり、利休の茶の湯を語るキーワードともいえるでしょう。」と紹介されています。
この「心」で見る美しさを追求した利休の死は日本文化の発展に大きな痛手となります。
一方、秀吉は誰が見ても感嘆の声をあげるような豪壮さを好んでいました。派手好みであった信長の感性を引き継いでおり、利休とは正反対のものでした。
そんな秀吉の嫡男、鶴松は2年余りの短い生涯を終えます。鶴松は、天正17年(1589年)に秀吉の嫡男としてこの世に生を受けます。秀吉53歳。
待望の我が子の出生に大変喜び、長寿を祈って「棄(捨)」と名付けます。これは、「捨て子は育つ」という迷信を信じたものであると考えられています。しかし、秀吉の思いも虚しく、天正19年(1591年)に病を罹り、わずか数え3歳で死去します。
その遺影は東福寺に運ばれました。秀吉の落胆は大きく、東福寺で髻を切って喪に服します。徳川家康、毛利元就ら諸大名もこれに尽く従って剃髪し、髪の毛の束が山になったと言われています。
この鶴松の死によって、豊臣の未来に暗雲が立ち込めます。利休の切腹と鶴松の病死の因果関係はわかりませんが、時期が近接するだけに利休の呪いと信じられても不思議ではありませんね。
まとめ
真田丸25話『別離』では、茶々(竹内結子)が初めてとも言える喜怒哀楽の「哀」の感情を出します。父浅井長政、母お市の方が織田信長、豊臣秀吉によって自害に追い込まれ、その秀吉との間に授かった息子も病気で失ってしまいます。
信繁(堺雅人)に「哀」の感情はないと豪語していた茶々ですが、愛息の死によって、「哀」の感情が溢れ出します。この「哀」の感情は、息子との別れ以外にも、自分の立場が鶴松の死によって危うくなることを理解していたのかもしれません。
豊臣と茶々の関係は、鶴松、秀吉が生きていてこそ。世継ぎを失った茶々の立場が危うくなるのは当然のことです。ここから、茶々の戦が始まると言っても過言ではないかもしれませんね。
今後、茶々には秀頼の出産、秀吉の死、関ヶ原の戦い、大坂の陣と大きな分岐点が待っています。
5分で分かる真田丸25話『別離』
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