
羽柴秀吉が、徳川家康に真田討伐を許したことを知り、信繁は、秀吉に直訴する。信繁の話を聞こうとしない秀吉。
そんな信繁を不憫に感じた石田三成は「家康が太閤様に合戦の許しを乞い、それを許すことで家康の顔を立てたのじゃ。
さらに、合戦を待つように言うことで、これでお互い様ということになる」と説明する。その後、家康は秀吉からの要求を受け、合戦の延期を受け入れる。
秀吉は、家康に上洛させるため、母・なかを家康の人質に向かわせる。家康は、秀吉の妹で妻の旭姫に母親を確認させた後、上洛を決める。
家康が上洛した際、秀吉は信繁に「明日会う前に、どうか仲立ちをして欲しい」と願い出る。渋々了承した信繁は、家康と面会し、秀吉と引き合わせる。
秀吉は家康に「明日、芝居を打って欲しい」と頼む。家康に対し、秀吉は「もう戦国の世は終わり、2人で新しい世を作っていこう」と言い、家康は聞き入れる。
感想
真田丸17話『再開』では、羽柴秀吉(小日向文世)と徳川家康(内野聖陽)の駆け引きが見事でした。まず家康が秀吉に真田征伐の許しを乞います。
ここで断れば、秀吉は家康に貸しが作れないので、秀吉の名代として真田討伐を命じます。
名代として戦を命じられた以上、家康は、秀吉の代わりとして戦に赴く建て前が成立し、大義が生まれます。大義を得た家康は、戦支度を整えますが、ここで秀吉は家康に対して、戦の延期を命じます。
秀吉の名代である家康は、秀吉の命令に従うしかありません。
ここで、家康は、秀吉の命に背き、大義ない戦をすれば、逆賊の汚名を着せられますし、家康の願い出を秀吉が許した以上、家康も秀吉の命令に従わなければ、筋が通りません。
三成(山本耕史)は、「これで真田家への侵攻をとりやめるかどうか、家康への忠誠心を試しているのだ」と言っていましたが、内心秀吉は戦々恐々としていたに違いありません。
小牧長久手の戦いで家康に敗北しており、ここで家康が反旗を翻せば、合戦が勃発する危険性もありました。しかしながら、さすが「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」と比喩される家康。
秀吉の命令を聞き入れ、「待てと言われたら待つ」と筋を通します。これが、我慢の家康の真骨頂です。
その後、秀吉は家康に上洛を促します。が、家康は一向に上洛しません。ここで「泣かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」と比喩される秀吉は、家康を鳴かせるため、母親を人質に出します。
実の母親を人質に出した秀吉の行動に家康は、上洛を決意します。さらに秀吉は家康を家臣の前で服従させることを約束させます。この策略こそ秀吉の真骨頂ではないでしょうか。
まとめ
真田丸17話『再開』で、真田昌幸(草刈正雄)は、信幸(大泉洋)に「真田の価値を上げるため上洛を待つ」と言って一向に上洛しません。
信長で失敗したのをよほど悔やんでいたのでしょう。今が秀吉の絶頂期と判断し、第二の明智光秀が現れるのを待っていたのかもしれません。
そこを懸命に援護する信繁。上洛の機を逃すと一瞬で吹き飛ばされるような真田家の命運は、信繁(堺雅人)によって支えられていると言っても過言ではありません。今後、昌幸がどのような時期に上洛を決断するか、見物ですね。
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